micari.air-nifty.com > field work in India 2008 Apr/photo:micari*

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南インドの森の中です。
成田からのとても長い空の旅のあとすぐ、コチン空港から車に7時間半揺られ、身も心もぐったりしていたのですが、森に入るとじわりと元気がよみがえりました。
森の中はあらゆる生き物の音であふれかえっていました。
この大樹は樹齢700年だそうです。ほぼ空洞化していましたが、緑の葉っぱが勢い良く繁っていました。樹の中で持参した笛を吹いていると上の暗がりから「うるさいぞへたくそ!」としかられてしまいました。リスか鳥にお小水らしきものも頂戴しました。
蛭にも沢山血を吸われましたが、煙草の火を押しつけるか、塩をかけて、隙を狙ってむしり取るという技も覚えましたので、それはそれで楽しい経験でした。


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南インド Tekkady の動物保護区。野生の象もいます。
野生動物保護官の後に従い、森を探索。危険もありましたが、象の群れをみることができました。母系社会の群れ。雄は単独暮らしのようです。


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今回のプロジェクト『山脈の子』は、1、『マラヤラム語と日本語(英語字幕)による詩の朗読』と 2、『複数の太鼓とソロ(演劇舞踊)によるパフォーマンス』の二部構成を予定。 祭りの最中、頭のなかで野生時代の郷愁に浸り自由を得、しかし現実には狂象となり人々を殺戮し狙撃されてしまう象のお話です。
東洋の芸能の桃源郷とも言われる、南インド ケララ州にて長期滞在で作品を造ります。
日本での上演は未定ですが、いずれ是非、日本でも演じたいと思います。
日本 (海外も含め)での上演実現に向けて、各分野で協力してくださる方を求めています。
興味を持っていただける方は、theatreraw@gmail.com  或は micari70@gmail.com
までご連絡ください。


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お祭りの前に、象を洗っています。岩の様に横たわるのは、カルナ君。気持ち良さそうに寝息を立てています。炎天下、半日以上かけて念入りに作業は続きました。一般的には、一頭の象に対して、象使いは3人いるそうです。鼻、耳、生殖器の周りなど、大事な箇所は、第一象使いが洗います。道具は大量の水とクレンザーとヤシの殻。ヤシの裏側は固い繊維に覆われていますので、タワシの様に使います。私も手伝わせて貰いました。愛着が湧きます。。


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『西ガーツ山脈の子』。マラヤラム語で書かれた一編の詩が原作です。
インドでは小学校の教科書に載る程有名なこの詩の作者は、Vyloppilly (ウ”ァイロッビリー スリーダラ メノン)。
マラヤラム語の元になっているのが、タミル語。先日亡くなられた、日本語研究の重鎮 大野晋先生は、日本語とタミル語の共通点を多く記しておいでだったそうです。この詩の訳を始めは英語訳を経由した日本語で読んだのですが、なかなかピントがあいませんでした。4月のインド滞在中に、テキストの訳について彼らとディスカッションが出来、丁寧に説明をしてもらってマラヤラム語の持つニュアンスを少し感じられるようになると、なんだか、胸の深くが押さえつけられるような感覚になり、自然描写の豊かさ、美しさ、せつなさにぽろりと涙がでてきました。琴線に触れるというとはこういうことだったなあ。などと思い、ふと日本の万葉の言葉にも触れてみたいとも思ったのでした。詩の中の一頭の象が向かう終焉は悲しいものですが、作者から、今を生きるわたしたちに向けられた問いかけは、このパフォーマンスを創る、私自身にも大きな課題となるのでしょう。
1979年 ウ"ァイロッピリー氏が生涯最後の詩集を出版し、演出家のSankar氏がインドで産声を上げ、私、美加理は故寺山修司氏の作品で舞台デビューをした。それからおよそ30年。
〜ゆく河の流れはたえずして、しかももとの水にあらず〜長く私の座右の銘でありますが、流れゆく一滴は大河に届くのか、蒸発するのか? 
どちらでも。。 いいかな!。


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グルヨワール象園の黄昏。


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つるちゃん。
この企画の母なる存在。大学でヒンズー語を選択してから、インドへの道?を突き進んでいる?。とても女性らしい感覚を持ちシャイでいて、頼もしい女性です。以前は国際交流のお仕事でインドでの生活も長く。、インドの生活のノウハウを沢山教えていただいています。笑い声が本当に楽しそう。Sankar氏と共に、Theatre Roots& Wingsを主宰。彼女の抱いているのは、近所の赤ちゃん。お祭りメイクが恐かわいいです。


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毎年春に行われる、盛大な祭。トリチュールプーラム。夜の風景。
多数のヒンズー寺院から、神輿の象と驚く数の人々が参加します。
今回の作品では、”ご神体を頭に乗せた象”の役を演じさせていただきます。
このお祭りの模様やケララの景色、伝統的な芸能の映像は、
http://www.kerala tourism.org
でも観られます。


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『Sahyande Makan(西ガーツ山脈の子)』(仮題)を一緒に創る核となる仲間たちです。
インド国内で注目の若手演出家 Sankar Venkateswaran氏。(写真右下)劇団を主宰しています。幼少より南インド伝統のパーカッションの訓練を受ける。カリカット大学演劇学部を主席で卒業した後、シンガポールのTTPRでは能、京劇、ワヤンオンなど世界の古典芸能を学ぶ。
ヨガにも精通しています。。今回は、演出、作曲、演奏を担当。演奏はミラーウ”という壷型の伝統的な太鼓を主に他に幾種類かのパーカッションで編成します。写真左は、音楽監督、演奏の Sandeep氏。大学の博士課程で、『俳優のトレーニングと動物学の(うんたらかんたら?)』を研究しているそうです。幼少より伝統的な武術カラリパヤットを学び、象にも造詣が深いです。二人とも俳優でもあります。そして、写真右上は、プロダクションマネージャーで通訳もしてくれています鶴留さん。
そもそも、この企画が持ち上がる発端は、11年前にあります。
クナウカ『天守物語』で初めて南インドを訪れました。私たちを呼んでくれたのは、トリチュール市にあるカリカット大学のスクールオブドラマの学長。ピライ先生です。そこでの体験は、深い感動として、私の中に眠っていました。いつかまたケララで演じることが出来たら。と思っていたら夢が叶ったのです。Sankar氏はのちのその生徒さんです。今回彼はモノ創りへの熱意と誠意を真摯にぶつけてくれます。ヘタをすると親子程歳の離れた彼らが、「一緒に何か面白いモノを創りませんか!」と誘ってくれたこと、自然と芸能の神様に見守られているあのケララで、没入出来るある種の幸せは、東京という街で活動する私には本当にうれしいプレゼントです。
また、今後の作品造りにもフィードバック出来ることが必ずあると思うので、ちょっと頑張ってきます。
演奏者は稽古段階で少しずつ増えていく予定です。
マノージュ氏、ジョフィー氏、ウ"ィヌ氏 参加予定の方々のご紹介はまたいずれ。


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ケララ州 トリチュール市 。町の中心部から少しだけ離れたあたり。水田が広がっています。満月の日の夕暮れ。
郊外ではヤシのお酒が、畑の真ん中の小さな小屋で作られていました。つくりたては、とてもおいしいそうで、地元の人は皆午前中に買いに走るそうです。
私は夜に飲みましたが、それでもかなりおいしく感じました。
日本酒の濁り酒や、韓国のマッコリに似ていますが、もう少しフルーテイーです。次回は是非、昼から堪能したいとおもっています。